リワーク

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リワークについて

現在はストレス社会と言われるように、うつ病等のメンタル不調をきたし、会社を休職される方が増えてきています。うつ病で休職中の方は20万人にものぼるとされています。このように会社において、うつ病で仕事を休む社員が増えるとともに、一旦は復職しても再休職する社員が多くみられるようになり、メンタルヘルス対策の必要性が叫ばれるようになってきました。また、近年のうつ病等のメンタル不調は、以前のように休養と薬物療法だけでは復職が困難である場合がしばしばあり、治療法としてリハビリテーションや心理療法が必要とされています。

リワークとはなんですか?

『RE → return/再び、WORK → 働く』つまり、メンタル不調により休職した方が復職することです。当院では、関係機関と連携を図りながら、リワーク支援を行っています。

どんな人が利用できますが?

うつ病等で会社を休職している。自宅で休養しているが、生活リズムが整わない。
働いていた時のようなやる気・気力がわいてこない。復職について、会社とのやり取りに自信が持てない。
気分は回復してきたが、仕事に必要な思考力が回復していない。
以上のように、復職に向けた不安を抱えている方などがご利用になれます。

なぜリワーク支援が必要なのですか?

医療機関では、病状という観点から治療を行っています。しかし、「病気が良くなること」=「復職できること」ではありません。仕事に戻るには、食欲や睡眠といった病状の回復だけでは不十分で、職業準備性と呼ばれる高いレベルでの回復が必要です。さらに、再休職予防も大切です。頑張りすぎて、再び転んでしまうかもしれません。転ばないような走り方を学んでいただくこともリワークの重要な点です。当院では、復職後のフォローアップとして、またピアサポートの場として、定期的にミーティングを実施しています。

どんな活動(プログラム)をしているのですか?

基本的には、「心身の回復を高いレベルに持ち上げていくリハビリテーション的プログラム」と「再発予防を目的とした心理教育的プログラム」があります。リハビリテーション的プログラムには、就労に必要な集中力や思考力を回復するための個人活動のほか、対人関係力や体力の向上を目指した、グループによる活動やスポーツが取り入れられています。心理教育的プログラムでは、自分の疾患について学んだり、考え方のクセを修正したりするためのプログラムが用意されています。当院では身体機能の改善を目標とした運動療法を取り入れたプログラムや、認知のゆがみを修正するための認知行動療法などを実施しています。(※今後は集団認知行動療法を実施予定です。)
また、当院では会社訪問を実施しています。産業保健スタッフはもちろん、上司・同僚の方々と顔の見せる関係を築き、お互いが相談しやすい環境を整えていきます。

見学を希望の方は、お気軽にご相談ください。ご本人・ご家族の方、関係機関の方々の見学のご相談も受け付けております。

※リワークプログラムはデイケアで行っていますので、併せてデイケアのページをご覧ください。